本田圭佑の哲学。月に8冊以上読む筆者が感動したこの一冊をご紹介!!
本田圭佑の哲学、そして思考の深さ
直撃 本田圭佑 (Sports graphic Number books)
- 作者: 木崎伸也
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2016/11/11
- メディア: 単行本
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いきなりだが、まずおすすめである。
「結果が全て」となんとなく、我々の社会は成り立っている。
だが頑張れば100%結果が得られる訳でもないのがこの世の中である。
『一流の人はほんのどこに線を引いているのか』(土井英司氏 著)の本では
という現実を突きつけられる言葉が載っている。
幸せは誰でも感じることができる。しかし、成功は本当に本質を見抜き、プロフェッショナルに生きたものが手に入れられる。
成功は本質的に、そして本気で取りに行かないと手に入れられないのだ。
その”本気”と言う言葉には限界はない。
それを体現しているのがまさに本田圭佑そのものだと今回思った訳であり、このように形にしたい。
常に思考し続ける
「その将来のために、人がやりたくないことをやることが結局大事」
本田は常に物事を長期的に見ている。
我々特に日本人は、人と衝突すること、そして人と違うことをやることを苦手とする。
それは日本の文化でもあると思うし、優しさと言う日本のアイデンティティが発揮されている結果でもある。
しかし、この先グローバリゼーションな時代に突入する中で、日本はどれだけおしとやかでいればいいのか、それは疑問である。
本田は常に自分の本音を相手に伝える。
「一般の人にとっての”衝突”は衝突でもなんでもない。人間関係を気づくため、または本当の相手のことを知るためのツールであり、それを避けて人間関係を気づこうとしているのは、相手に媚びているように見える」
本田のこの姿勢には、”人と意見が違うのは当たり前”である、と言う前提を大切にしているのである。
これは本田が本音を押し付けているのではない。お互いの関係をよりbetterにしようとしている姿勢の証である。
コミュニケーションは、時に不理解を伴う。しかし、その行き違いが新たな理解を起こすのである。それを浅はかに捉えている人は少なくないのではないだろうか。
この大前提はもっと多くの人に当たり前に教育として実践し、浸透すれば日本中のサービスや、ホスピタリティももっとよりbetterなものになると私は感じる部分である。
徹底的な客観視点と分析
本田は常に熱い男かと思いきや、この本を読む限り、分析能力が非常に高いことが今回わかった。
「ダメな自分がなぜいたらダメなのか?まずは自分を知ることからでしょ。徹底的に自分を知ることが成長につながる。」
本田は徹底的に自分のことを知ろうとする。そしてチームのことも、そして分析する。
つまり、マネジメント能力に長けているのである。
『マンガでやさしくわかる U理論』(中土井僚氏 著)では、人が組織の中で、または対人関係の中でうまく行かないのは、”相手の認知している自分”と”自分の認知している自分”に”ズレ”が生じているためである
という理論が展開されているが、本田は自分を徹底的に自問自答し、自分を分析し、自分をさらなる高みへ持っていく。
それをチームにも当てはめることで、本田の指示は説得力が増す。
しかし、その前提に”結果”が付いてきたらそれがベストであるという考え方なのである。
この客観的視点があるから意見をいう時は相手を選んだりもする。
「人に何かを言うときはその人の性格をきちんと理解した上で言う。」
まだ理解してくれなそうな相手に関してはじっくりと信頼関係を気づいてから、自分の意見を言うようにしているのである。
なんという思考の深さであろうか。
本当に驚かされるばかりである。
ここから何を得て、何を発信したいのか
私はこの本を読んでもっと自分に主体的に生きなければ思わされたのです。
これは、私的な話になりますが、僕は仕事場で後輩の子に研修を行うことがあります。
その中で研修とはどのようにすればいいのだろうと考え込んでしまうことがるのです。
そこでやはり思うのが、どんな状況下でも”やり方”だけを教育しても何も意味がないと思うのです。
これは教育全般に言えることで。
やり方なんていうのは状況に応じていくらでもあり、変えなければならないことだと思うのです。(基本を認知することはもちろん大事ですが)
僕はその前提にある、”あり方”こそ全てだなとつくづく思います。
サービス業で言えば、「お客様はなぜここにきていただいているか」、「私たちスタッフはどう映っているのか」と常に自問自答し、より良いサービスを提供するために常に自問自答するあり方が必要なのだと思います。
今の教育を否定するつもりも、学生を批判するつもりもさらさらありません。
しかし、今日様々な労働問題、教育問題が存在しますが、より良い未来を展開するためには、未来の子供達への教育投資が何よりも大切だと思います。
大学というものが、単なる”遊ぶだけの時間”にならないためにも、もっとあり方を磨く時間に使う教育投資も必要だと思うのです。
仕事に就いてから40年間もいやいや働く未来など誰もが嫌なはずです。
もっと自分の”あり方”を磨く習慣をつける4年間にした方が今後40年間を見たら長期的な投資になると僕は思っています。
つまり何事にも、長期的視点を持ち、自分が最終的にどうありたいのか、どうあればいいのか、そしてそのために何をすることがベストで、何ができるのかを常に考えることが大切だと思うのですね。
そんな思考の仕方、あり方をこの本から学びとることができると僕は確信しています。
ぜひ手にとって見てください。
本日も読んでいただいてありがとうございました。
また会いましょう!
See you next time!